高梁要約筆記サークル 須山寿美子
2007年に当サークルが発足し16年になります。高梁市での活動に加え県要連からの要請に応じ岡山市へ出かけることも積極的に取り組んでいます。そのような中、昨年秋には前会長の佐藤千代子さんの指導のもと岡山県難聴者協会の方々と共に吹屋探訪に同行いたしました。大きなホワイトボードにガイドさんの説明をリアルタイムで書き進め、高く掲げて皆さんに見えるよう工夫し情報保障に当たりました。また、少し体の不自由な方には看護経験、知識のある要約筆記者が隣で様子を見ながらの支援に当たりました。人工内耳装用者からマイクの声は大変聞き取りにくいとのことでそのような人たちには隣でのノートテイク。吹屋の街を隅から隅まで見学され少し頑張りすぎではと心配致しました。歩行距離などへの配慮が必要だったと感じました。買い物の時間も十分には取れず残念がっていらっしゃる人もいました。当日担当のガイドさんもいつもにもまして詳しく説明してくださり参加されていた人たちは満足されていましたが少し日程的には欲張りすぎたかな?と思いました。この貴重な経験を今後に活かしていければと思っています。
さて、私は今年度から会長を受けていますが先日、高梁市より障害者スポーツ大会の要筆記依頼を受けました。前もっての準備をと開会式典のご来賓たちの読み上げ原稿の有無を確認。原稿を作られる方々への提供依頼やサークル内での前ロール作りの割り振り、読み合わせなどを指示致しました。今までは指示してくださることに対応すればよかった立場でしたが逆の立場になり、その大変さを身をもって体験しました。サークル員一丸となって準備し、当日には全員で協力し合い無事に終えることができました。機材の片付けが終わった時には仲間と共に気持ちの良い達成感を味わうことができました。
当サークルは登録会員数も少なく、新会員の確保もなかなか難しいのが現状です。前会長の助言も頂きながら今まで通り「定期的な勉強会の継続」と「講師を招いてのスキルアップ研修」は継続していきます。サークル員の人たちとともに一歩一歩前に進んでいきたいと思っていますのでどうぞ高梁要約筆記サークルをよろしくお願いいたします。