「こんにちは。美作要約筆記サークルです」

美作要約筆記サークル 大塔順子

 私たちのサークルは美作市にあります。会員は9名ですが、発足当時からの会員であるレジェンド(伝説)ともいえる大先輩が3名いてくださることが、私たちが要約筆記に取り組む際の大きな大きな根元、幹となっています。

 毎月の定例会や派遣活動が主な活動ですが、定例会では、日本語の簡単なテストに取り組んだ後、要約筆記者養成テキストの読み直し、ノートテイクやロール書きの実技と検証に取り組んでいます。あらためてテキストを学び直したことはとても良かったと思っています。

 一方、常々残念に思っているのは、個人派遣の依頼がほとんどないということです。聞くことに不便を感じておられる方は市内にも存在されるだろうと推察しますが、そういう方々と私たちの活動が繋がっていないことが悩みというか、解決すべき課題のひとつでもあります。

 美作市でも「手話言語条例」が平成2年3月に制定されましたが、そのことを知っている方はあまり多くないのではと心配しています。何か解決策というか、私たちの住む市町村ではこんなことをしているよ、こんなことをしてみたら…というような意見やアイディアがありましたら。ぜひ教えていただきたいです。「手話言語条例」が制定されて以来、美作市では要約筆記ステップアップ研修をしていただいています。意思疎通援事業の担当者が内容や講師についての希望を聞いてくださいますので迷わず毎回「県要連の佐藤会長で」とお願いし実現していただいています。今年度の研修は3月9日に終わったばかりですが、いつも通り?いつも以上の佐藤講師の熱い熱い思いの詰まった講義を聴かせて頂くことができた上に、今後の定例会で取り入れられそうな学習方法なども教えていただき、メンバー全員が心新たに要約筆記に取り組もうと意気込んでいます。この研修は年間1回ではありますが、外部講師を招いての学習には大きな刺激や気づきがあるので、今後も継続していただきたいと願っています。

 この冬も厳しい寒さでしたが、我が家のしだれ梅は満開を迎え、水仙も咲き始め、春が来ています。どうぞ、県北の小さいグループではありますが、微力ながら少しでも皆様のお役にたちたいと「速く、正しく。読みやすく」の腕を磨くため活動を続けているサークルのあることを覚えていただけると嬉しいです。どうぞ、これからも宜しくお願いいたします。