「津山要約筆記サークルの今」

津山要約筆記サークル 恵喜名由子

 津山要約筆記サークルと津山市難聴者協会との交流についてお話させていただきます。

 両団体共催で3か月に一度の間隔で「聞こえにくい人たちとのおしゃべり会」をしています。毎回、茶話会形式で硬くならない雰囲気の中で、参加した人たちのおしゃべりが進みそうなことをメインにしながら取り組んでいます。進めていくうちに参加人数も少しずつではありますが増えていっています。

 7月に開催した時には難聴者協会の人たちが「ボールの色合わせゲーム」を企画。私たち要約筆記サークルが「連想言葉ゲーム」を企画し参加者全員で和気あいあいと、とても楽しいひと時を過ごすことができました。時には「聞こえないことで困っていること」や「健聴者の難聴者に対する思い込み」などで意見交換。お互いの認識のずれがあることを発見する中でお互いに意識や理解を深めていける貴重な時間となっています。

 今まで、人前で話すことをためらっていた難聴者協会の人たちも回数を重ねていくうち積極的にお話ができるようになられています。そして、ゲームなどにも楽しそうに参加される姿が見受けられるようになりました。また、私たち健聴者も難聴者の人たちにわかりやすい口形で話すようにしたり、筆談を交えたりとコミュニケーションの在り方も工夫が見られるようになってきました。今後も定期的に交流を深めていければと思っています。

 次回の開催は10月10日(木)1時半から2時間ほどを予定しています。「お香の紹介」と「紙芝居おじさんの手作り紙芝居」等を楽しむ予定です。どうぞ興味のある方はご参加くださいませ。

 津山市では毎年「要約筆記奉仕員養成講座」を津山市社会福祉協議会主催で開催しています。今年度も土曜日ごとに進行中です。要約筆記サークル会員は少人数ですが歴史あるサークルの活動を継続するためにメンバー一同研鑽を積みながら前進しています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。